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【スタッフ紹介】小島綾華さん・足立駿さん(地域おこし協力隊)

今年、新たに富士見 森のオフィスに、コミュニティ・マネージャー(地域おこし協力隊)として着任した、小島綾華さん、足立駿さん。お二人はどんなきっかけで森のオフィスに関わることになったのか、森のオフィスで数ヶ月働いてみての印象、そしてこれからどんなことをやってみたいと思っているのか、お聞きしました。

(取材・文:おおはしみづほ)


二人が富士見町にたどり着くまで


−−−−−今年、新たに富士見町の地域おこし協力隊に着任し、森のオフィスのコミュニティ・マネージャーとして活動をスタートされた小島さんと足立さん。すでにオフィスの「新しい顔」として活躍しているのですが、このインタビューでは、お二人がどんな方なのか、その人柄やバックグラウンドをぜひ知りたくて、色々お聞きしたいと思います。まずはお二人が富士見町に来る前、どのようなことをされていたのかから教えていただけますか?


足立さん:私は長野県松本市の出身で、18歳まで地元にいました。その後、北海道の大学へ進み、卒業後は東京で5年間ほど建設業界や人材業界の企業にて「法務」を担当していました


−−−−−最初から法学や法務の仕事に興味があったんですか?


足立さん:いえ、実は大学に入る時はそれほど「これが勉強したい」という強い気持ちがあったわけではないんです。「就職に有利そうだから」「文系の中では一番難しそうだから」というくらいの理由で法学部を選びました。最初はあまり面白くなかったのですが、法学の中にも色々な分野があって、勉強していくうちにだんだん面白くなっていったんです。そういう背景もあって、自分がせっかく勉強してきたことを生かせる仕事をしたいなと思い、法務の職に就きました。


−−−−−東京から長野へ戻ろうと思われたきっかけは何だった?


足立さん:もともと「東京でずっと生きていくのは、自分には向いていないな」という感覚はあったんですよね。毎日の満員電車とか、電車の中での些細なポジション争いとか……。それに、友人たちが結婚していく中で、自分が東京で子育てをするイメージがどうしても湧かなかったんです。ちょうど、前職の会社が組織として大きく拡大していくタイミングで、社内環境や自分に求められる役割が変化していくのも感じていて、「今の自分にはもっと多様なスキルや、組織に依存しない個人の力が必要なのではないか」と、自分自身の足元を見つめ直すようになったんです。その中で「地域おこし協力隊」という制度を知りました。


−−−−−そこから、なぜ富士見町を選ばれたのですか?


足立さん:地元である松本に戻るのも選択肢の一つでしたが、この機会に松本以外の土地を見てみるのもいいなと思って。 富士見町を選んだ一番の理由は、面接に対応してくれた役場の方々の人柄が、圧倒的に温かかったことです。それに、実際に森のオフィスに来てみた時、富士見町や近隣エリアに多くの人が移住しているんだということに驚きましたし、ここなら良い刺激をもらえそうだなと感じました。採用が決まる前に、インターンやクリスマス会のお手伝いを通して、スタッフや利用者の方々と事前にたくさん触れ合えたのも安心感があって良かったです。


−−−−−小島さんは、どのようなきっかけで森のオフィスを知ったのですか?


小島さん:私は以前、食品メーカーの営業や、エシカルショップの店長として店舗販促などの仕事をしていました。富士見に来る直前は、岐阜県の有機農業体験宿泊施設で、接客や農作業などをする生活を送っていたんです。 これまで様々な人と出会う中で、その方々の働き方や生き方にすごく刺激を受けました。自分自身も、これからの働き方や生き方を見つけていきたいなという思いもあり、それにまた諏訪エリアに住んでみたいという気持ちもあったので、「交流拠点」などのキーワードで検索をしていたんです。その中で、森のオフィスを運営しているルートデザインが手がけた「カフェK(長野県・原村)」の記事を見つけ、津田さんたちの存在を知りました。そこから森のオフィスのスタッフ募集の記事に繋がり、「この場所で、この町で、自分の人生を創造していきたい」と思って応募しました。


足立さん:小島さんは、地域おこし協力隊になりたかったというより、「森のオフィスで働きたい」という目的が最初からあったんだよね。


小島さん:そうなんです。私はとにかくここで働きたいという気持ちが大きかったです。足立くんとは全然入り口が違いますね(笑)。 最初にここを見学させてもらった時に、すでに「ここで働きたい」と強く思いました。スタッフの方々ともなぜか「初めまして」という感覚がなくて、自分がここで働いているイメージがすぐに湧いたので、迷いはありませんでした。


−−−−−森のオフィスは、普段から色々な地域から人が来るので、スタッフも利用者も「人が新しく来る」ということに慣れている空気がありますよね。


一人の人間として繋がれる場所

−−−−−実際に新メンバーとして働き始めてみて、ギャップなどはありましたか?


小島さん:私は想像通りで、ギャップはほとんどなかったですね。


足立さん:私も事前にインターンなどを経験させてもらっていたので、ギャップはありませんでした。


小島さん:ただ、いま話していて思ったのは、良いギャップとして「思っていたよりずっと相談がしやすい環境」ということは実感しています。スタッフ同士の相談はもちろん、利用者の方々も本当に色々なことを教えてくれます。何か困ったことがあっても、すぐに誰かに相談ができる環境なんです。


−−−−−利用者さんには、スタッフよりも長く森のオフィスを利用されている「大先輩」のような方が何人もいらっしゃいますしね。


小島さん:そうなんです。あと、ここに入った時から、私のことを「地域おこし協力隊の人」という肩書きではなく、一人の人間、「小島さん」として見てくれているなと感じられたのがすごく嬉しかったですね。


足立さん:それは僕もすごく感じました。長くオフィスを利用している会員さんやスタッフの皆さんが、自分と他の人をどんどん繋げてくれるので、コミュニティの中にすっと入りやすかったです。


−−−−−会社やビジネスの世界では、どうしてもお互いを「スキル」や「仕事ができるかどうか」という目線で見てしまいがち。でも森のオフィスの中では、それがあまりないのかも。純粋なコミュニケーションがベースにあるという点で、ある意味かなり特殊だけど、居心地の良い環境ですよね。


足立さん:本当にそうですよね。同じ会社ではないし、仕事は個々にそれぞれ持っている。だけど、全く無関係でバラバラなわけでもなくて、お互いに緩やかな繋がりを持っている。こういう関係性は、今までの人生であまり経験がなかったなと思います。


小島さん:ここにいて本当に良かったなと思うのは、色々な働き方、暮らし方、生き方をしている人と出会えたことです。「こういう風に生きてみたい、働いてみたい」と思えるロールモデルになるような人がたくさん周りにいるんですよね。


−−−−−具体的には、どんな生き方や働き方ですか?


小島さん: 例えば、暮らしと働くことがはっきりと分かれているのではなくて、同じ延長線上にあるようなライフスタイル、あるいは、組織に属することと独立することの、どちらか一方だけ選ぶのではなく、両方をグラデーションのように実践している働き方だったり。実際にそれをやっている人が目の前にいるというのは、本当にすごい環境だなと思います。


足立さん:自分も全く同じことを感じています。これまではずっと会社員(サラリーマン)として働いてきたので、個人事業主やフリーランスとして働いている方と触れ合う機会がありませんでした。そういう方々が実際にどういう風に働いているのかを、すぐ近くで見られるのはすごく新鮮です。 仕事の合間に、オフィスの畑で楽しそうに農作業をしている人の姿を見たりすると、「いいな」って素直に思いますね。二拠点生活をされている方の暮らし方や働き方も勉強になります。


−−−−−オフィスでの日常的な会話からも、色々な刺激がありそうですね。


足立さん:そうなんです。実は、私はこれまで、おしゃれなお店やカフェ、デザインといった分野にはあまり興味がなかったんです。でも、ここに来てからそういう方面にも興味を持つようになって、会員さんから教えてもらったおすすめの飲食店をGoogleマップにブックマークすることがすごく増えました(笑)。これは森のオフィスに来なければ、自分の中に生まれなかった変化です。ランチの時に、みんなで美味しい飲食店の話や、新しくできたお店の情報をよく話すからだと思います。


これから富士見町で挑戦したいこと

−−−−−実際に富士見町に住んでみて、街の印象はいかがですか?


足立さん:松本出身なので、気候や環境はそれほど変わらないかなと思っていたのですが……まず、富士見の方がだいぶ寒いです(笑)あと、山の近さや地形が違うのも新鮮ですね。それから、何が良いって車の運転がすごく楽しいです。ドライブするのに気持ちいいカーブがたくさんあります。 生活の面でいうと、東京の時は毎日、その日に食べるものを帰りがけに少しずつ買うスタイルだったので、食材をまとめて買うという習慣がありませんでした。今は数日分の食材を一度に買って、計画的に使うようになりましたね。しかも、オフィスでお昼に食べるお弁当も自分で作る様になりました!自分の生活スタイルがここまで変わったことには、自分自身でもびっくりしています。


小島さん:私は以前暮らしていた岐阜の里山に比べると、富士見町は生活に必要なものがまとまっていて、コンパクトな都会だなという印象を持っています。街がコンパクトだからこそ、どこに行っても「顔の見える関係」が多いんですよね。この地域にしっかり住んでいるという実感がありますし、寂しさを感じることがありません。


−−−−−お二人がこれからコミュニティ・マネージャーとしてこの森のオフィスを舞台に、やってみたいことや、今後の展望について教えてください。


足立さん:自分の原点はやはり「長野県出身」というところにあります。一度外に出て、またUターンで戻ってきた身だからこそ、同じように長野に戻ってきた人たちと繋がりを持って、新しい長野での働き方を発信していきたいです。 自分自身、これからの期間でしっかりと資格を取ったりスキルアップしたりして、将来的には独立したいという思いもあります。自分のこれからの働き方や生き方を通じて、同じように地元にUターンしようか迷っている人の参考に少しでもなれば嬉しいですね。そのためにも、まずは士業で独立されている先輩方や、Uターン・Jターンを実践されている方々とたくさん繋がって、お話を聞いてみたいです。


小島さん:私はもともと、その土地の文化や風土、歴史を調べることが好きなんです。なので、今後はもっと地域の方々と交流をしたり、町のイベントや農業、文化継承などの事業に積極的に関わっていければと思っています。 

あとは「郷土食」にもすごく興味があります。森のオフィスには宿泊施設(リビング)もあるので、宿泊してくださる利用者や移住検討者の方に向けて、地元のおばあちゃんに郷土料理を教わることのできるようなオプションプランを作ってみたいです。ただ宿泊してワークするだけでなく、地域のことを深く知ってもらって、まるでここで暮らすように過ごして帰ってもらえるような、そんな温かい仕組みを作っていけたらいいなと思っています。

 地域おこし協力隊という立場は、地域の方に対して「一緒に何かしましょう」と言いやすい、すごく有難い立場だと感じています。最初の自己紹介の1歩目が最初からできているようなところがあるので、このアドバンテージを活かして、これからも色々な人と繋がって、色々なことに挑戦していきたいです。


−−−−−新しくコミュニティ・マネージャーになられたお二人の存在が、これからの森のオフィスの新しい風になりそうだなと感じました。これからもよろしくお願いします!


 
 
 
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