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人生100年時代にもっとも必要なものは「健康」という資本 オプティマルヘルスはエナジードリンクでは手に入らない!

最終更新: 5月14日


リンダ・グラットンが著書『ワーク・シフト』で、2025年に働く人の日常を描いたのは6年前のこと。「未来の働き方はこれまでの常識が全く通用しないものになる」というくだりに新鮮な衝撃を覚えながら本書を読み終わった後、ふと思ったことがあります。

テクノロジーが進化しても、高度な専門技術を学び続けても、お金以上に満足度の高い仕事を選んだとしても、健康でなければ意味がないよね?

仕事のパフォーマンスと健康は直結しています。未来の働き方を左右する根本的な資本は「健康」でしょう。健康にも色々な捉え方がありますが、人生100年時代に目指したいのはオプティマルヘルス。自分にとって最適な健康です。

レッドブルで急場をしのぐことはできても、エナジードリンクはFXのようなもの。健康という自己資本が目減りすればレバレッジも効かなくなります。

仕事も生活もすべては健康あってこそ。けれど当たり前すぎて、一番ないがしろにしがちなのも健康です。



コワーキングスペースとクリニックがタッグを組んだ!

「仕事と健康」に本気で向き合うワークショップ Work Body Maintenance

長野県富士見町のコワーキングスペース/シェアオフィス施設「富士見 森のオフィス」は、早くから新しい働き方を発信しながら実験的なイベントも手掛け、コワーキングスペースの枠を超えたユニークな活動を展開しています。

その森のオフィスが新たに取り組んでいるのは、「仕事と健康」をテーマにしたWork Body Maintenance(以下WBM)。月1回、6ヶ月間の実践的ワークショップです。

最初にこの話を聞いたとき、正直なところ「森のオフィスで今さら仕事と健康?」と思いました。が、先進的なコワーキングスペースが考える「仕事と健康」は切り口も先進的。しかも、同じく先進的な予防医療を追求しているクリニックの監修のもと、目指すは「働きやすい身体」「仕事に適した身体」だと聞いて一気に興味がわきました。

仕事に適した身体とは、集中力や創造力が高く、プラス思考、体調不良で仕事を休むことがない身体。ワークパフォーマンスを最大限発揮できる身体です。

筆者もフリーランスで働く身として体調には気を遣ってきたつもりですが、「仕事に適した身体」という視点で自分の健康を考えたことはありません。フリーランスは身体が資本と言いながらも体調を崩してから病院に行き、医師の指示で治療を受ける人任せな健康管理。「ストレス発散!」が口癖で、行き当たりばったりの集中力と想像力で乗り切ってきたところがありました。



「自分自身のメカニックになる」という発想

WBMでは、人任せ、運任せ、指示待ち型の健康管理を“従来の健康”と位置づけ、それに対して“新しい健康”を提案しています。

自分の身体について学び、自分自身で「仕事に適した身体」にコントロールできるようになる。ストレスと上手に付き合いながら、必要なときに必要なだけ集中できる身体づくり。これが“新しい健康”です。“従来の健康”とは大きく異なり、“新しい健康”は自発的に取り組む姿勢が重要になります。

WBMではまず基本的な身体の仕組みを学び、栄養解析という血液検査データで自分の現状を知ることから始めます。次に、ワークパフォーマンスに影響を与える三つの要素(食事・睡眠・運動)の知識を深め、そこを改善した上で“ニュートラルな状態の身体”を経験してみます。一度ニュートラルな状態を体感しておけば、そこからの変化を自覚しやすくなるからで。

そのあとは体調の変化だけでなく、集中力、創造力、気分の変化などもモニターしながら、自分にとって最適な健康、仕事に適した身体の感覚をつかんでいきます。

WBMのゴールは、自分で不調に気づき、自分でメンテナンスできるようになること。ファシリテーターの揚妻さんによれば、「クルマのメカニックはクルマを熟知しています。WBMが最終的に目指す姿は、自分の身体を熟知して自分自身のメカニックになることです」

ただし、自己流の健康法は逆効果になることもあるので要注意。不調の原因を推測して対処できるようになったとしても、医学的にどうなのか不安なときは、チャットを通じてドクターにアドバイスを受け、自分自身のメカニックとしてさらに成長していける環境も整っています。



八ヶ岳で“新しい健康”に取り組んでQOLを上げる

WBMがここまで手厚いフォローをする背景には、森のオフィスの利用者と地域住民の方々に対する思いがあるようです。

森のオフィスがある八ヶ岳周辺は移住地としても人気のエリア。八ヶ岳エリアが好きだからという理由で移住したり二拠点したりする人が多く、森のオフィスは移住者の拠点にもなっています。

ワークライフバランスを考えて八ヶ岳に移住した。環境を変えたんだから健康への取り組み方も変えてみたい。利用者からこんな声を聞くことがあるそうです。

仕事と生活。どちらも大事ですが、この二つを下支えしているのは健康です。森のオフィスの利用者はフリーランスが多いことを考えれば、利用者の健康をサポートしてQOLを上げるのは、コワーキングスペースの新しい在り方かもしれない。そんな思いで企画したのがWBMです。

監修は、森のオフィスの健康サービスWork & Wellnessでタッグを組んできたライフクリニック蓼科(長野県茅野市)と、院長のマサ先生こと麻植ホルム正之先生。予防から治療、リハビリテーションまでのライフサポート医療を行う当院は、最新の医療機器、先駆的な考え方、病院とは思えないデザイン性の高い施設で話題のクリニックです。

注目のコワーキングスペースと憧れのクリニックがコラボして本格的なワークショップをするということで、早くから健康意識の高い参加者が集まりました。



ワークパフォーマンスを左右するのはタンパク質?!

参加者の11名は自営業かフリーランスで働く三十代から四十代が中心で、男女比率はほぼ半々。参加理由を聞いてみると、健康管理は大前提として、ほとんどの人は仕事のパフォーマンスの向上を期待してのこと。「痩せたい」という理由も多く聞かれました。

ちなみにファシリテーターの揚妻さんは、「まずは痩せたい。仕事ができる人は体調管理もできているイメージがある。体型が引き締まることで仕事の自信にもつながると思う」ということで、数値目標は6ヶ月で体重8kgマイナス。ダイエットとしては理想的な数値です。

初回の主役はタンパク質でした。近年、健康の要のように言われている「酵素」とは、実はタンパク質のことだそうです。

ところが、「現代人は総じてタンパク質が不足している」とマサ先生。タンパク質の不足は、生命活動の主役ともいわれる酵素の不足を意味します。自分の身体はタンパク質が足りているのか。それを知るためにも、希望者は次回までに栄養解析を受けておくことになりました。もちろん全員が希望しました。



ワークパフォーマンスを決定づけるのは「腸」と「副腎」と「脳」のマネジメント

二回目は、栄養解析の結果を見ながら今後の取り組み方を決める大事な回でした。

WBMの目玉でもある栄養解析とは、自分が気づいていない体調不良を血液検査から類推するメソッド。栄養解析レポートには、血液検査データに基づいて解析された栄養素の状態が明記されています。このデータを参考に足りない栄養素をサプリメントで補ったり、食事、睡眠、運動を改善したりして身体をリセットすると、ニュートラルな状態を体験しやすくなります。

マサ先生いわく、「仕事に適した身体作りとは、腸と副腎(ホルモン系)と脳のマネジメント」。この三つは自律神経に影響を及ぼす場所なので、腸と副腎のマネジメントをしっかりすることがブレインマネジメントにも繋がり、結果的にニュートラルな身体の状態を体現できるそうです。

言い方を変えれば、自律神経を整えることで腸と副腎と脳の調子が良く、ワークパフォーマンスを最大化しやすくなります。食事面から見ると、自律神経を乱すのは砂糖、カフェイン、グルテン(小麦粉)。これらを極力避け、タンパク質の摂取量を増やし、寝る前のデジタルデトックスで質の良い睡眠をとって自律神経を整え、「ながら運動」も意識した生活をしばらく続けてみることになりました。



you are what you eat 身体と性格は食べているもので決まる

2回目終了から数日後、グループチャットでは「身体が軽くなった!」「お肉をたくさん食べているのに体重が減った!」という報告に交じって頭痛を訴える人が目立つようになりました。

この症状に対してマサ先生から、「疲れている方は糖から脂質へのエネルギーシフトチェンジがうまくいきません。慣れていくはずです、やんわりいきましょー」とのエールがあり、みんなのやる気が再燃焼。「何を食べ、何を食べないか」という選択意識が日に日に高まっていくのを感じました。

活発なやり取りが続くグループチャットを読みながら思い出していたのは、マサ先生から聞いた「you are what you eat」(身体と性格は食べているもので決まる)という言葉です。

今までは、「美味しい・美味しくない」「好き・嫌い」「身体に良さそう・身体に悪そう」という二分法で食べてきたけれど、これからは、「この食べ物が自分の身体と性格を作っていく」とイメージしながら食材を選んだりごはんを食べたりしてみようと思いました。食べるものを自覚することは“新しい健康”にもつながっていきそうです。



次の主役は血糖値

眠くなる、疲れる、だるい、集中力が続かない。どれも血糖値が関係しています。ワークパフォーマンスを左右する血糖値の特性を知ることで、自分たちの取り組みの失敗例、成功例の理由が見えてきました。さらには秘密兵器まで登場して大盛り上がり。自分の身体を使った実験の面白さに拍車がかかっています。詳しくは次回のレポートで!

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