🌿Green Community ランチレポート🌿
7月17日の森のオフィスのランチタイムにて、コアレックス工場見学のレポートをしました!
コアレックス(株)は、おおよそどんな紙でも回収して、トイレットペーパーやティッシュペーパーに再生させる、静岡県にある古紙再生企業です。
普段私たちが回収に出せる紙は、新聞や雑誌にダンボールなど限られていますよね。なのにどうしてコアレックスでは、レシートや伝票、金具付きのバインダーなども回収してくれるのかということが疑問でした。
工場に到着して、まず担当の方にご挨拶。稲葉さんという方が、ご案内をしてくださいました。
敷地はかなり広く、でも周りは一般の住宅に囲まれていて、騒音対策や異臭の対策にかなり気をつけている。でも利点もあり、工場内の一角を災害時の避難場所として提供しており、近隣の方がすぐ駆け込めるとのことでした。まず最初に見せていただいたのが、圧縮された紙の山。これらが1箇所に集められ、溶解されます。
機密文書などの場合は、トラックで到着して直で溶解液の中に入れられており、風で飛んでいってしまうのでは?という疑問もすぐになくなりました。
そこで溶解液と混ぜられた紙は、粗く溶かした後、タンクに移動され12時間ほど寝かされます。寝かされた紙は次の工程に移動されます。
次は、付着物(金属やフィルム、ラベル類など)を遠心力で分離させる作業です。まずは重いものを取り除き、それから軽いプラスチック類などを完全に分離させ、紙繊維だけになります。紙繊維だけになったものを、泡の力でインクを落とし、できるだけ白色にします。
3回、泡で洗った後には、滅菌・漂白をし、風で繊維をネットのようなものに吹き付け、乾燥させ、巻き取られます。(これは1つの大きな機械で1工程としてされていました!)
こうして出来上がったジャンボロールを、芯に巻きつけ、カットし梱包されて、いつも私たちが見るトイレットペーパーの姿になり出荷されていきます。紙漉きをしたことがある方はなんとなく、わかるかもしれませんが、溶かして再度型にはめて乾かす。その要領は、量は違えど、シンプルで親しみやすかったです。
また、水の量がとてつもないのですが、それも数段階で浄水され富士川へと戻されるそうです。潤沢な富士山の水のある地域だからこそできる、製紙業なのだなと思います。
会社全体として、自然環境への配慮が感じ取れて、気持ちのいい工場見学となりました。日本全国でも、たくさんの自治体が雑紙をコアレックスさんへ回収をお願いしているそうです。
富士見町でもできるように、まずは準備段階として、森のオフィスから雑紙回収のお手伝いをしていきます。
皆様も、森のオフィスに来られる際には、お家の雑紙ごっそり持ってきてくださいね!最後に。トイレットペーパーは再生できない紙です。だからこそ、気を切って作るのではなく、再生したものをみんなで使って、家庭の中から循環を取り入れていきたいですね。
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