会員紹介

頼れる場所を見つけ、暮らしを楽しむ山梨さん

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​名前

山梨さん

職種

マーケティング及び広報

移住歴

静岡県→アメリカ→東京→長野 東京と長野県の二拠点生活

プロフィール

渋谷のベンチャー系企業の立ち上げメンバーとして、マーケティングのみならず幅広い業務を担当。フルリモート勤務。

Q:森のオフィスを知ったきっかけを教えてください。

なんだろう…きっかけは代表の津田さんが雑誌『Forbes』に載っていたのを読んだことだったかもしれません。
気になって検索して「気軽に行ける感じなんだねー」と思い、母と一緒にチルクスさんのカレーを食べながら見学に来ました。建物のたたずまいなどがすごく素敵で、スタッフさんも気さくで、いいなーと思って。
でも利用をはじめてすぐにコロナで一ヶ月ほど閉館になってしまって…悶々と家で「森のオフィス行きたいなー」って仕事してました(笑)

Q:どういったお仕事をされているのでしょうか。

ベンチャー企業でマーケティング全般をやっています。マーケティングと言っても、広報的なことやいろいろなことをやっています。新しい会社なので会社のインフラを構築することもあります。
会社の立ち上げメンバーなので、株主として会社に投資もしています。

Q:なぜ長野と東京で2拠点生活をすることを選んだのでしょうか?

実はまだ完全に「選んだ」訳ではないんです。
両親が3年前に静岡から原村に移住したんです。子供の頃から休みのたびに、知り合いの家に遊びに来ていて。
その頃から両親は、年を取って引退したら長野県に移住したいと考えていたようです。

Q:ご両親は長野県に移住し、山梨さんは二拠点なのですね。 

そうです。私がこちらで生活を始めた理由は「コロナ」です。2年前、アメリカ出張に行ったところ出張先で罹患者が出て2週間家で待機になったんです。
その間に緊急事態宣言が発出され、会社が完全にテレワークになりました。家で愛犬と共に過ごしたのですが、気持ちが煮詰まってきてしまって。
ちょうど愛犬も1歳を超えて大きくなってきて、広い場所で遊ばせたいと思っていたので、両親の住む長野県の家で2週間ほど暮らそうと考えて長野県に来ました。

Q:会社の仕事もフルリモートがOKになったのですね。

本当は会社の規則はOKではなかったのですが、インフラが整っていたためリモートで仕事ができました。
その後、コロナ禍で地方の人材も採用し始めて、会社として許可がおりました。
以前からアメリカや国内の関係者とビデオ会議などをやっていたので、リモートワークに切り替わってもそんなに違和感はなかったですね。
でも会社は独身の人が多く、家で1人で仕事をしていることでメンタル的にダウンする人が増えていきました。
一人で家で仕事をするのは辛いので。
最初の緊急事態は外に出られず、異常な感じでしたしね…外にいると変な目で見られたり。

私、長野県に来て良かったと思っています。

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Q:ある種ちょうどいいタイミングで二拠点を始められたのですね。たまに東京に戻ることはありますか? 

元旦くらいでしたね。緊急事態宣言が出ている間は長野県にいましたが、解除されると会社でミーティングがあるので東京に行きました。

Q:ご出身は静岡ですが、まず東京に移住して、そこから長野県に移住されたのでしょうか?  

東京に移住する前に、高校卒業後アメリカに留学しました。いろいろな文化を経験してきましたね。
今思うと、若い頃は都会に憧れていましたね。高校の頃は東京に買い物に行ったりしていましたが、今どこにいてもなんでも手に入るので。

Q:なぜアメリカに行こうと考えたのでしょうか? 

私が小さい頃から通っていたキリスト教の教会の先生が、アメリカで勉強をしてきた日本人の方だったんです。
私の姉がその先生ととても親しくて、アメリカの学校に編入したらどうかとすすめられてアメリカに行きました。

姉が大学に入った頃、私もアメリカに行くことがありまして、大学の授業を一緒に受けたり、寮で生活したりしたことが「アメリカに行くのもありかも」と思ったきっかけです。
3歳の頃英語を習っていたので、英語も慣れ親しんでいましたしね。
日本の大学を受験することも考えていたんですが、当時バブルの時期で「私はこの人達と一緒の大学で何を学べばいいのか」と考えたとき、遊んで終わったら意味がないなと思って、アメリカの大学に行って勉強をしようと思ったんです。

初めてアメリカに行ったとき、孤独になりたかった…というか、日本人があまりいない環境に身を置きたくて、田舎の学校に行きたいと考えました。
ELS(英語が母国語でない学生のためのカリキュラム)というのがあって、まずそこで英語を学んでから大学に入るコースもあったのですが、ELSに行って諦めて日本に戻る人がかなり多かったので、そのまま大学に入ってしまおうと思ったんです。
まずTOEFLのスコアがある程度低いところに行ってから編入しようと思い、バーモント州の学校に行きました。
バーモント州は富士見町と似たような気候の場所ですね。もっと寒かったかな、冬はスノーボードで遊んだり。

そこで一年半暮らして、TOEFLのスコアが自分の目指す学校の基準になったので、編入し、ニュージャージー州に行きました。

Q:いろいろな場所に行ったんですね 

そうですね、夏の間は東海岸のサマースクールに行ったり。

Q:地元は静岡の、比較的市街地に近い場所なんですね。比較的平地の多い場所から標高の高い場所に暮らすと、季節の移り変わりをすごく感じませんか? 

昨年1年長野県で過ごして、春がきたときは本当に嬉しかったですね。春が来るのがこんなに嬉しいなんて思わなかった。
5月の後半に一気に木々が芽吹くじゃないですか。花も一気に咲き始めて。感動しました。気持ちいい。
都内と花の時期も緑の時期もずれているから、すでに春を迎えた都会から戻ってくると「まだ緑じゃない」って思ったりしました。

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Q:カルチャーショックはなかったですか? 

全てがカルチャーショックでしたね。いわゆる田舎なのに、思ったよりおしゃれな店が多かったのにびっくりしました。地元にいた頃は育った土地への思い入れはあまりないし、休みの日にはここに行こうとか思わなかったですが、長野県に来てからは歴史を調べたり、諏訪湖に行ったり、地域のスポットに行きたくなるような気持ちになりますね。
東京からお客さんや妹家族が来たときは、いろいろな場所に連れ回しますね。

Q:確かに、好奇心をくすぐる何かがある土地ですね。不思議なことに。

そう、御柱祭一つとっても不思議ですよね。スペイン風邪の流行下でも御柱をやったと歴史に書いてあったり。何百年前から続くお祭りがあるのが面白い。

Q:完全に長野県に移住することは考えていますか? 

今後どうしていくかまだ考え中ですが、移住したいですね。
東京から2時間少しで着くので往来しやすいですが、自分の体力や両親のことを考えると5年くらいを目処に移住を考えています。
その前に、まずは今の東京の仕事を成功させてからですね。もし移住するなら、地域に貢献するようなことをしてみたいです。

Q:アメリカや東京などいろいろな場所を経て長野県に来られましたが、長野県が自分にあっている場所だと思いますか? 

逆に今まで自分に合わない場所がなかったですね。適合しちゃうというよりも…私、昔の会社で部下の仲がすごく悪かったことに気づかないくらい鈍感なので、合わなくても感じないのかも(笑)

それに、アメリカにいたときも、東京にいたときも、そこに行く目的があったので。

Q:仕事が落ち着いたら、やってみたいことはありますか? 

自分が生活してみて不便を感じたことを解決する仕組みを作りたいですね。
今住んでいる原村はまだそういう動きがあまり活発ではないですが、活動を始める方法も含めて地域の人と相談してみたいです。
何が不便かといえば人それぞれですが、たとえば年配の方の移動手段とか、呑みに行くのも一苦労したり…代行を呼ぶにもお金がかかるし。

Q:なるほど、そういう観点で仕事を生み出すプロジェクトとかいいですね。 

若い人も外に呑みに出れば、色々と出会いもあるかもしれませんしね!おせっかいおばさんみたいな(笑)本当に若い人が育たないと荒廃してしまう…。

Q:大人にとっては面白いカルチャーのある地域ですが、もっと若い子には物足りない場所かもしれませんね。  

いま勢いのある30~40代の、その後継者が出てこないといけないですが、教育機関を求めて地域外に出てしまう。
もっと教育を受けて、文化的に面白い地域になったらいいのに。
大学作るのもいいね!今の高等教育面白いですし。リアルなお金の話とか教える学校。

Q:今後、オフィスの他の利用者さんと一緒に仕事をしてみたいと考えたことはありますか?プロジェクトとか。 

ignite!に参加してみたいですね。でも仕事が忙しすぎて、プロジェクトが義務になっちゃうのが辛いので今は我慢しています。いろいろな人と話はしますが、まだ会員さんとあまり交流を持てていないので。
もし何かをするとなったら、地域に貢献したいというか、歳を重ねた独り身の人が集う場とか作りたいですね(笑)
地方に来ると全員結婚している感じなので、独身の中年が集まる場があったらいいなーと。
老後どうするー?とかお墓どうするーとか話をして(笑)

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Q:これから二拠点生活を考えている人へのアドバイスがあればお願いします。 

知り合いを頼るとか、恋人を頼るのもいいですが、なにか地域に頼れる居場所を見つけるといいかなと思います。
「森のオフィス」は私にとって、まさに頼れる居場所です。