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会員紹介

好奇心が原動力。作り続けることが大好きなのりこさん。

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​名前

のりこさん

職種

料理人(?)

移住歴

福岡県→東京都→長野県

プロフィール

福岡県で保育士になったのち、パティシエ・料理人の世界に飛び込む。その後、都内に移住し移動販売のノウハウを学ぶ。 結婚・出産を機に長野県に移住。スパイスに興味があったことや、お米や野菜を作っている親族がいたことがきっかけで、カレー作りを始め、イベントなどでキッチンカーでの移動販売を行う。1児の母。

Q:なぜカレーの移動販売を始めたのでしょうか?

もともとはスパイス料理をずっとやりたかったんです。 カレーをやっているのは、キッチンカーで提供するためにはクイックに出せるからですね。 実は6月に隣の茅野市に店舗をオープン予定なんですが、お店をやるときは、カレーにこだわらずスパイス料理を出したいですね。 お店をやりながら引き続き、キッチンカーでの出店もやります。 こっちはイベントが多いですからね、宣伝になるんですよ。ショップカードを置いておくだけで皆さん持っていってくださって。インスタやフェイスブックにもアクセスしてくださいますし。これはお店の集客にもつながると思っていて。

Q:もともと都内でクレープの移動販売をしていたそうですね。

実はクレープの前にもやっていて…10年くらい前に焼き芋やさんをやっていたんです。冬の時期だけ。 そこで移動販売のノウハウを学びました。 東京は駅ごとに色が違うじゃないですか。なので色々な町の駅前につけて、そこで町の雰囲気とか客層を学びました。 そのあとクレープ販売を始めました。

Q:そもそも、どうして移動販売を始めたんですか?

もともと食に興味があって、食に関する何かをやりたかったとき。単純に『面白いな』って思っただけなんです。やってみたいな、って。焼き芋が好きだったんですかね(笑)

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Q:なるほど焼き芋屋さんのあとはクレープの移動販売を始めた、ということですね。

クレープ販売は焼き芋屋さんと客層が違ったので、繁華街を攻めていましたね。1時間でもがーっとそこで販売をして。 お店を持つことがずっと夢だったので、とにかくお金を貯めたかったんですね。飲食業をやっていると全然お金が貯まらなくて…パティシエの修行時代は月給8万くらいで、休みもほとんどなく、朝イチから終電までずっと働いていました。他のアルバイトもできないし…。

Q:パティシエの修行は都内で?

いえ、出身の福岡県内です。フレンチレストランで修行していました。

Q:では専門の学校に行ったりはしたんですか?

いいえ、そういう学校には行っていなくて…もともと保育士になりたくて、短大を出て4年位保育士をやっていたんです。 もともとパティシエか保育士のどちらかをやりたいという夢があって、まずは保育士をやってみようと思ったんです。 4年くらい保育士をやってみて、それでもパティシエになりたかったらパティシエになろうと思ってたんです。 それで今度はパティシエになろうとしたんですが、学校も行っていないので修行させてくれるところにいきました。 テレビ番組の「料理の鉄人」に出たシェフのもとだったら勉強になるかな?と思って、番組に出ていた小島孔典シェフの経営する福岡のフランス料理 KOJIMA (旧こじま亭)に入りました。

Q:未経験で飛び込み状態で飛び込んだんですね

そうです。

Q:では福岡で4年間保育士をして、その後パティシエ・料理人で4年修行して、その後東京に出たんですね。

そうですね、もっと東京のお店を見たいという気持ちもあったんです。

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Q:では東京で移動販売を…

いえ、その後は『東京で有名なカフェで働いてみたい』と思って…(笑)表参道のLOTUSで働きました。そこは1年くらいですね。東京でも、カフェ料理と、フレンチ料理の修行をしました。

その後は自由が丘のフレンチレストランでパティシエとして働きました。その後は事情があって、親族の会社の総務と経理を4年くらいやっていました。東京には13年位いましたね。

Q:では東京から長野県に来た経緯は?

本当は福岡に帰ってお店を出そうと思って、ずっとお金を貯めていたんです。お店の物件も決まったくらいのときに、息子を授かりまして。その後結婚を機に、旦那さんが住んでいる長野県に移住したんです。

Q:なるほど、そういうご縁で移住されたんですね。

もともと旦那さんと共通の友達がいて、毎年一緒に長野県でキャンプにきていたんです。いいところだなーとずっと思っていて。 でもまさか、自分が移住すると思っていなかったです。

Q:では移住して、子育てが落ち着いたところでキッチンカーを始めたんですね。

そうですね、普段子供が保育園に行ったときのランチを提供できるものが理想的だったので。 じつは主人のおばあちゃんがリンゴ農家で、お米も育てていて、主人のお父さんが無農薬の野菜を育てているので… 米があって野菜があるならカレーかな?と思って(笑)その頃スパイスに興味を持っていたので、これはスパイスカレーだと思ったんですね。

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Q:普段のライフスタイルをお伺いしたいのですが、例えばお店を水曜日に出す場合は仕込みなどのスケジュールはどうですか?

月曜日に3種類仕込みをし、火曜日に副菜とお菓子を仕込んで…結構仕込みに時間がかかっているんですよね。スパイスをイチからですからね。 仕込みは子供を保育園に預けて、16時に戻ってくるまでの間ずーっとキッチンでやっていますね。子供が帰ってきてからもパウチ詰めなど作業をしています。

Q:では一日中働き詰めですね…1日10時間とか?

そこまではやっていないかも…でも、私料理を作っているのも好きで、食べるのも大好きで。だからずっとキッチンにいることは苦ではないですよ。家にいる間はずっとキッチンに立っています。仕込みの間には『あ、作ってみたいな』と思ったものの試作を作ったりしてます。

Q:保育士のお仕事以外はずーっと何かを作っていますよね。作るのが好きなんですね。

たしかに(笑)本当にそうですね!でも私結構飽きっぽくて…いろんな作りたいものがあって。 同じものを作っていると飽きてしまうので、毎週メニューが変わるんですけど(笑)1つのものをずっと作れないタイプで。 今はビーガンのお惣菜にも興味があって。お店を開いたらスパイスビーガン料理のお惣菜を作りたくて。 最近スーパーに行っても魅力的なお惣菜がなくて…じゃあ自分でお惣菜をやろうかなと思って。 それはビーガン系だけじゃなく、普通のお肉のお惣菜も作ったり…色々作りたいけれど、そんなに作ってたら私パンクしそうなので、そこは抑えながら…(笑)。

Q:料理以外の時間はなにかされていますか?

今引っ越した家がすごく古いお家で、自分たちでリノベーションしています。なので、気が向いたらどこかを直したりーとしています。

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Q:なんと…カレーも家もお菓子も常に作ってるんですね(笑)ちなみにスパイスもビーガンも体にいいとされるものですね。そこに興味を持ったきっかけはなにかあるんですか?

長野県に来てからですね。東京にいる頃はお菓子もカップラーメンもなんでも食べてたんですね。長野県に来て、子供が生まれたのもあるし、私こっちにきて働いたのがcafe sabotというガレットのお店なんです。そこが体によくて、ビーガン対応ガレットもあったり、すごく美味しいんです。本当に彩りもキレイだし、ビーガンでこんなに美味しいものができることを知って、そこから興味を持ち始めて…知るって大事ですね。

Q:長野県に来て、生活も食生活も一変した感じですね。お子さんが生まれたのもあるかもしれないですが。

一変しました!こっちにきて美味しいお水がダバダバ出ていて、家の近くに湧き水があってすごく美味しいんですね! 今まで東京でお水を買って、排気ガスやらにまみれて生活していて、突然長野に来たら空気や水の良さに気づきましたね。外に出るだけで気持ちいい。どんどん体がそういう(ビーガンなどの体に)いいものを欲する体になってきたのかもしれないですね。 もともとパティシエだった頃、白糖を使ったコッテコテの甘いフランス菓子とか作っていたんですが、こちらに来てからは体がそういうものを受け付けなくなってきて。じゃあ、自分でつくろう!とビーガン系のお菓子を作るようになって。

Q:そういう意味では今作っているお菓子は真逆ですね。きび砂糖とか優しいものを作っていますよね。

真逆です!白糖使ってないです。体に優しい。
 

Q:ところで森のオフィスに来るきっかけは何だったんでしょう?

オフィスの利用者の方ですね。昔アルバイトしていたセロリ農家で知り合った人が、共通の友達なんです。 キッチンカーを作って、出店場所を探している時に紹介されたんです。 まだキッチンカーができていない状態から紹介していただいて。 森のオフィスのおかげで、色々な繋がりができて、色んなイベントに呼ばれたりつなげていただいたり。 長野県は色々なイベントがあるからありがたいですね。

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Q:イベントで横のつながりができるのもいいですね。でも引っ越してきて何かを始める上で横のつながりって大事ですよね。

本当にそうなんですよ!イベントによってはいつものメンバーですけどね(笑)でも、それも楽しいんです。

Q:物も人もいろいろなものに出会っているんですね。

続けていると、色々な食材にも出会えて。今使っているお菓子の小麦粉は、山梨県北杜市のパン屋さんの自家栽培の小麦です。私も農作業の時期は行って手伝わせていただいているんですが、そこの小麦も美味しいですし、砂糖もフィリピンのマスコバド糖を使っていて、フィリピンの人たちの助けにもなるし…いろんなものに出会えるなあって思って。また、人や食材と出会うと作るものも変わりますね。

Q:お話を伺っていると、のりこさんは「好奇心」に突き動かされるタイプですね。今までの経歴もそうですが、好奇心とか、やりたいとか。熱量がすごいですね。

やりたいが先に来ますね。やってみて考えるみたいな(笑)

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Q:最後に、移住してくる方へのアドバイスなどありますか?地域の人達と関わったりするにあたり、なにかアドバイスはありますか?

私もそんなにコミュニケーションなど得意ではないです…お店をやっていなかったら、多分こんなにつながりはなかっただろうし…。 でも、色んな人のワークショップとかは参加していますね。 今は八ヶ岳ポニーハウスさんに行っています。すごく大きなハーブ園があって、そこのハーブがすごく良いものなんです。なので、つながりのある人達と一緒に今年はみんなでハーブを育てようって動いています。 あとは小麦の栽培に携わったことでパン屋さんとの繋がりができたり。 そういうところに時々参加するくらいですが、そこで違う繋がりができたりしているので自分から興味のあることに飛び込んでみると、わーっと一気につながることもあると思います。

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水曜日にのりこさんがカレーを出すようになって、実は水曜日のオフィスの客層とか変わりました。 普段来ない方が来たり。森のオフィスとしてもチルクスさんのファンが来てくださるので嬉しいですね。 こちらとしてもとてもありがたいです。 お互い良い効果があるのかな、と思いました。

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